【感想】こなたよりかなたまで
え!?めちゃくちゃ久しぶりじゃないですかブログ更新…!
ミヤさん何やってたんですか!?え?ほかの趣味に忙しかった!?そんなまさか…
いえ本当です。お久しぶりですミヤです。
前回更新が11月とか笑っちゃいますね。でもいいんです。誰のためにやってるとかじゃないので…自分の備忘録のためにやってるブログなので…閲覧数とかどうでもいいし…見てくれなくても全然悲しくなんかないし…(親の顔より見た言い訳)
他の趣味についてはまた追々話すとして、今回はF&Cの「こなたよりかなたまで」というゲームを完走したので感想を書いていきたいと思います。かんそうだけに。
こなたよりかなたまで OP Imaginary Affair 高音質Ver
まず最初にですね。以前からこのゲームをやりたいなと思っていたのですが、そう思ったきっかけがこの曲でした。
KOTOKOさんの説明不要で超有名なこの曲です。ぜひ聴いてみてください。この曲の尊さを説明するには私の語彙が足りない。聴けばわかる。いいから聴け。
私自身音楽が大好きで、ゲームやアニメ本編を知らなくとも曲だけは知ってる!っていうものが多く、今回も例にもれず曲からこのゲームを知りました。以前感想記事を書いたsense offというゲームも、Birthday Eveという曲が好きすぎてプレイした経緯がありましてね。
好きな曲を見つけた時に、その曲単体を聴くだけでももちろん楽しむことはできるのですが、曲の背景、物語性を知ることでその曲を更に深く楽しめるというか…そんなふうにいつも考えていて、だから音楽がきっかけでアニメやゲームに手を出すことが本当に多いんです。むしろ「アニメがこれこれこうで面白いから見て!」よりも、私には「この曲いいからアニメ本編も見て!」っていう勧め方をした方がハマるかもです。ミヤの取扱説明書。
あーだめだ久々に文章書いてるから本当に支離滅裂…上手く日本語が出てこないし、これが年ってやつなのかな…
閑話休題。
前置きはこのくらいにして感想記事に入りたいと思います。
いつものようにプレイ済み前提で書いてますのでネタバレしかありません。お気を付けて。ちなみにプレイ時間は10時間程度でした。途中何かしらやってたので実質8時間くらいかな?
このゲームに関しては前情報もほぼ仕入れることなく(主人公が余命いくばくかしか無い事しか知らなかった)プレイしたので、いきなり吸血鬼だとか死神だとか異形の者だとかが出てきてびっくりしました。
なんかもっとこう…学友たちに囲まれてほのぼのとした日常の中で、余命が短い主人公が死ぬまでに何ができるか…みたいなストーリーなのかなとか勝手に思ってたんですよね。パッケージ絵見る限りリトバスみたいに友情ゲーかと思ってた。でも結構シナリオ的には分断されてましたね…違和感とかもなくすんなり入り込めましたけどね。
で、やってみてもう一つびっくりしたのがこの文章の表示方法。
ビジュアルノベル方式はToHeart2とかでおなじみなので別に驚くこともないんですけど、キャラごとに文字の色が変わっているのが違和感すごかったです。途中から慣れたけど。この方式は初めてだなぁ。
あとオートモードがないです。地味に不便だったので、やっぱりギャルゲにおいて必要な機能なんだなと改めて実感しました。
攻略順はクリスNORMAL→九重二十重→いずみ&優→佐倉佳苗→クリスTRUEです。
以下攻略順。
- クリステル・V・マリー
吸血鬼の女の子。のじゃ言葉を使っている時の方が好みだったかも。
というかのじゃのじゃしてたのはキャラ作りだったの!?と驚かされました。でも破天荒なキャラじゃないと物語が進まないからなぁ…
ノーマルENDでは特に泣くこともなく、でもあとから考えると主人公が死ぬ間際のシーンが描かれてるENDってこれだけだ。
このゲーム何がすごいかって言うと、「死期が近い主人公」なんて聞くと「ああそれなら死ぬ時に何かしらお涙頂戴なシーンがあるんだろうな」とか考えるじゃないですか。無いんですよそれが。今言ったクリスNORMAL以外では主人公が死ぬところなんて一切描かれてないんです。
大事なのは死そのものじゃなくて、死をきっかけに主人公とその周辺の人間が何を考え、どう行動したか。自分がもし近いうちに死ぬなら何をするかな?周りの人間にどう接するのかな?当たり前のようで誰もが考えないことを考えさせてくれるゲームだと思います。
そしてとにかく健速先生の文章が読みやすい!2003年発売のゲームなので、登場人物のセリフ回しには若干古い感じもあるのですが、そんなの気にならないくらい地の分が読みやすい。
あ、もうだめだキャプチャ画像だけで泣いてしまう…((
冗長な言い回しなんて全く無く、ただ何かが起きて、主人公の心情を簡潔に述べているだけなのにこんなに心にすん…と染み渡る文章を書けるシナリオライターに出会ったのは初めてでした。シナリオが短くても満足感があるのはこれのおかげなのかな。簡潔で飾らない言葉だからこそ胸を打つのかもしれないですね。
クリスの話から逸れてしまった。TRUE ENDはぼろぼろ泣きました。
まさかタイトルの意味がこれだったとは…TRUEは最後の最後に読んだ(選択肢ミスって二周くらい全スキップした)からか、充足感が凄くて、読み終えた後も顔を上げて宙を仰いでました。言葉も出ないとはこういうことを言うんですね。
願わくば二人が永遠の幸せを手に入れられますように。
- 九重二十重
影薄かったねこの子…
もう少し出会ってから結ばれるまでの時間があれば感情移入できたかもしれない。
あ、でもデレた後は可愛かったです。この子も一人で生きてきたんだろうなぁ。そう考えるとこのゲームのヒロインって佐倉ちゃん以外は他者を寄せ付けず一人で生きようとしてきた子ばかりだなって。主人公も含めて。
- いずみ&優
いずみちゃんは緑髪のナースのお姉さん、優ちゃんは主人公よりも先に入院していた同室の女の子です。
あのね…優ちゃん…優ちゃんすき…可愛くないですか!?YESロリっ子、NOタッチ。
二人セットのルートで、いずみちゃんとのHシーンはあったけどさすがに優ちゃんとはしてなかったね。12歳って年齢出てるしね…
いずみちゃんに関しては特に言うことがないです。しいて言うならなぜあの場面でHシーンに入るのかよくわからなかったです。
あと私おじいちゃんとかおばあちゃんが出てくる話に本当に弱くて…だから優ちゃんが最終的におじいちゃんと和解して、自分の感情を表に出せるようになったシーンのおじいちゃんの心情を思い浮かべるともう…ね…孫って本当に可愛いもんなんですよ。それが唯一の家族となればもう。
個人的にはこのENDが凄く好きで、何が好きかって、このルートは主人公の「思い出話」として扱われてるんです。
このこなたよりかなたまでっていう物語が始まる少し前、主人公が入院していたころの話を描いているだけで、優ちゃんの容体が急変するとか(ちょっと想像してたけど)は無いです。主人公が自宅で延命治療を行うのを決意して退院する…というところで終わってるので、暗い雰囲気も一切なく、いずみちゃんたちナースさんが笑顔で送り出してくれているところで逆に涙が出ました。
主人公が死ぬのわかってるんだよ…全員知ってるのにそれでも笑顔で、またねって言ってくれる優しさ。自分の近しい人が死ぬとわかっているのに「またね」なんて、自分は明るく言えるだろうか。
- 佐倉佳苗
かわいいね…しゃあ絵は素晴らしいね…関係ないけど最近のしゃあさんってどんな絵描いてるのかなと思って調べたら絵柄すっごく変わっててびっくり。
乃木坂春香のときの絵が一番好きだったなぁ…はいまた脱線した。
幼馴染の女の子ですね。この佐倉ちゃんに自分の病気を打ち明けるかどうか、主人公はずっと悩んでいて、それが前半の主軸として話が進んでいくのでてっきりこの子がメインヒロインだと思ってました。
それにしても強い子です。主人公が死ぬと知って、一番最初に泣くどころか、主人公をジレンマから救う決意をして、さらに「大嫌い」とまで言ってしまうんですから。
笑顔で最後は終わったので、すっきりするENDでした。
- 遥彼方(主人公)
主人公だけどどうしても語りたかったので。
自分の信念を曲げない、弱いところは他人には見せない、本当に強い男です。
作中でも主治医が言っていたように、彼は「他人に甘えない」んです。
けどそんな彼がひとりきりになって、弱い部分をあらわにしたのが上の方に載せた公園でのシーンなんです。身を切る様な辛い延命治療に耐えたとしても、確実に迫る自分の死からは逃げたくても逃げられず、大事な人を泣かせることは目に見えている。そんな絶望の中で生きるだなんて私なら耐えられない。
そして自分だって好きな人と永遠にそばにいたいはずなのに、最後に選んだのは愛する人の楽しい未来でした。それが最後にクリスに言った上の言葉で…
だから好きなんですよ遥彼方という男。(語彙喪失)
今まで何人も魅力的な主人公には出会ってきましたが、彼も五本の指に入るくらい印象に残る主人公です。
語りたいこと大体語ったかな?
エロゲにしてはプレイ時間も短めで、集中力のない私にはちょうどいいゲームでした。
短くまとまっていて、鬱展開もなくて、すっきりとした気分で終われました。
本当にやってよかった…私も毎日を一生懸命生きないとなぁ。ゲームしてだらだらしてるだけじゃだめだね…!
次にやるゲームは決まってたり。次は同人ゲームをやる予定です。
長いゲームばかりやってると疲れるので、合い間にフリーゲームや同人ゲームを挟むことでダレさせない作戦…!