【感想】ひだまりバスケット
改めて調べてみたら10年前のゲームでした。
こんにちは、ミヤです。
7月半ばからプレイし始め、メインヒロインを攻略したところでリアルが忙しくなり放置していたゲームです。すみませぬ。
いない間に私に何があったかはこちらを参照してください。
本題に入りましょうか。ヒロインは四人いて、基本妹ゲーです。義妹ですけど。
どのヒロインを選んでも個別ルートで大体邪魔してきます。かわいいところもあるんですけど、癪に障る人もいるかもしれません。
どこのレビューサイトを見ても「かすが(妹)がうざい」とか、大体そんなことが書かれてるのですが、私個人の感想としては「いやいやルートによるよ」です。
以下ヒロインごとの感想。攻略順です。
仲神かすが(CV:佐本二厘)
えー、うん。うむ…よくいる(?)「お兄ちゃん大好き他の人には絶対渡さないもん!」的な妹です。
天才肌でバイオリンだったかが上手でウィーン留学していたのが、お兄ちゃんが好きすぎて突然帰国して同じ学校の一年生として編入するところから物語が始まります。
海外留学していたことのある身から言わせてもらえばそんな理由で帰ってこれちゃうあたり相当のわがまま娘だな、とこの時点でうかがえますが、実際作中でもその通りでした。
ぶっちゃけ共通ルート覚えてないのでアレなんですけど。
そんなかすがですが個別ルートに入ると今までの自由奔放っぷりが一変して、途端にしおらしくなります。
というのも、兄妹同士ということもあり最初は隠れて付き合うのですが、周りの人間から応援されるどころかバッシングを受けるからです。
唯一の家族である母親からの反発はわかります。二人が愛し合うシーンを目の当たりにして、もともと気弱だった母親が精神的に不安定になっていく様子を見るのは少し心にくるものがありました。
けれども主人公とかすがが男女の関係だと知った時の周り(他のヒロイン、友人達)の反応。口々に「間違っている」「考え直せ」だのと主人公を責め始めます。
ヒロインの一人は小さいころから二人と一緒に遊ぶくらいの仲なのに、二人の気持ちを汲んでいるのかいないのか、手のひらを返したような反応にはちょっと私も戸惑わずにはいられなかったです。
主人公はともかくかすがにはちょっと同情しました。
その後なんやかんやで丸く収まり、まぁこの辺もご都合主義感はあるのですがハッピーエンドで終わりました。すいませんぶっちゃけ全然覚えてないです最後の方。
妹でも人外でもなんでもありなエロゲ世界で、珍しく真っ向から「近親相姦の弊害」を表現していたシナリオだったと思います。ただ終わり方がご都合主義なのは残念でしたね。
湊深美(CV:木村あやか)
幼馴染のみなとみみちゃん。
この子も悪い子ではないんですがシナリオは起伏がなくてあまり内容が頭に残りませんでした。いい子なのよ。いい子なんだけど、後半の生徒会長選挙に出る!って決意した時の理由もうーん…わかるんだけどね。言ってることはわかるんだけど共感はできなかったかも。
肝心の演説も主人公に頼り切り?で自分の言葉では何も話せなかった(もともと本当になりたくて立候補したわけじゃないので当然なのですが)ので、立候補した以上は自分の仕事を全うしてほしかったなと思いました。
でもかすがとの文字通りの殴り合いは深美ちゃんの本心でぶつかっていたので良かったかなと思いました。こういう時女同士のバチバチって怖いのよね。
というか上のCG、取っ組み合いの殴り合いのシーンなのにただ言い合ってるようにしか見えない上どう見てもかすがの右腕おかしいよね…?
代田憧子(CV:黒崎猫)
憧ちん。第一印象は男気まさりで番長的なポジションの子かと思っていましたが、可愛いぬいぐるみで部屋中が埋め尽くされていたり、ゲーセンで主人公に取ってもらったマスコットを大事に大事にしているような、乙女趣味の女の子です。レイラインの鍔姫先輩みたいにね。ギャップ萌えは全人類弱いってそれ一番言われてるから。
非常に可愛らしいボクっ子の妹さんがいます。
ルートに入ってからはその妹さんとの和解、そして憧子ちゃんへのいじめが起きます。
正直このゲームでヒロインがいじめられると思ってなかったのでかなりびっくりしました。が、落としどころはまぁまぁ良かったんじゃないでしょうか。夏希ちゃんマジ天使。そしていじめっ子の声優がまきいづみさんで、あんなに冷たいまきいづみボイスを聞くのは初めてだったのでゾクゾクしましたね。
直前に深美ルートをやったからか、かなりシナリオとしては楽しめました。妹ちゃんと夏希ちゃんが健気で好きです。
あとかすが!!!!お前どうしたんだ!!!このルートでのかすがはいい子でした。二人が付き合い始めてから早い段階で憧子とかすががぶつかるのですが、珍しく聞き分けが良くて、いじめ問題の時も同じく被害を受けたにも関わらず、主人公に「ちゃんと憧子ちゃんを守ってあげて」って言ってましたもんね。憧子ちゃんがいじめられて、きちんと怒ってあげられる、友達思いの素敵なかすがでした。
途中陰鬱な雰囲気であったにも関わらず、かすがのアホっぷりに癒される面もあったし、こういうムードメーカー的なところもあるかすがは私は大好きですよ。
関係ないけど水着がクソダサい二人。
古泉繭(CV:さくらはづき)
北海道から来たクーデレ先輩。
とあるSF的な秘密を抱えていて、そのせいであまり他人を寄せ付けない性格になっています。
話し方はわりとおっとりで何度か寝落ちしそうになりましたが…
このルートでかすがのウザさが最高潮になったように感じました。うーん、だめだよ。ただのわがまま娘でしたね…主人公が怒ったシーンは繭にも窘められていましたが、怒るのも仕方ないんじゃないかなぁ…
このゲームでは何回かビンタがでてきますね。「陽だまりの中、猫のくるまるバスケットをイメージした、心がぽかぽかするような物語」とは一体なんだったのか…
でも徐々に主人公に心を開いていくシーンは好きでした。でも両想いになるのちょっと早かったような。でも上のセリフは好きです。繭という存在を端的に表しているような気がして。
このゲームの中では一番の感動路線だったような。写真とか青春とか、そういうのはわかってても弱い。普通にいい話で、最後の方はうるっと来てました。ありきたりな表現だけど、仲間っていいよね…
まとめ
可もなく不可もなくという感じのゲームでしたね。絵につられて買ったゲームではありましたが、プレイしなきゃよかっただとか時間の無駄だったとかそんなことは微塵に思いませんでした。検索したらサジェストにクソゲーって出るのはどういうこと
確かにゲーム全体を通してかすがの比重は大きいですが、ルートによっていい子だったりウザかったり落差がありましたね。私は嫌いになるというほどではなかったです。ふーりんの声良き。
サブキャラクターにもきちんと立ち絵があり、ボイスもついているのでそこはポイント高かったです。むっちゃん可愛いよむっちゃん。
BGMも良い音楽が多く、特にOPとED、どちらもはずれがないという力の入れよう。大正義fripsideですしね。冒頭に貼った動画はOPですが、ぜひEDの「prism」も機会があれば聴いてほしいです。EDに似つかわしくないアップテンポで前向きになれる曲です。
あと個人的にUIがすごく可愛い。ボタン一つ一つがポップでカラフルでとにかく可愛いです。いいですね。CONFIG弄ってるだけで楽しくなります。
今回ダメ出しも多めでしたね。
このゲームは万人におすすめするかと言われるとそうではないのですが、終った後に登場人物を好きになれる様な、これで彼女たちの物語が終わりなのが寂しいような、不思議な気分になったのできっと私は楽しめたんでしょう。いや、素直に楽しかったです。
余談ですが原画の木場智士さん、今は何をしてるのか調べたらスタディステディのメイン原画やってたんですね…めちゃくちゃ最近のゲームな上、絵柄が全然違っていたので驚きました。個人的にはひだまりバスケットの時の絵柄好きだけど、今はかなり上手になられていますね。
以上、ひだまりバスケットの感想でした。次は何やろうかな。